インビザライン - マウスピース矯正
インビザラインって何?
歯列矯正といえば一般的に、歯にブラケットと言われる四角い部品を貼り付けてワイヤーを通して歯並びを整えてゆく治療を思い出すでしょう。
新しい治療法であるマウスピース矯正とは、透明な治療用のマウスピースをはめていただくことによって歯並びを整える治療法です。
今現在の歯並びから少しだけ理想の歯並びに近付けた形のマウスピースをはめておくことによって、そのマウスピースの歯並になってゆきます。マウスピースの歯並びと同じになったらまた少し理想の歯並びに近付けたマウスピースと交換してまたはめておきます。これを繰り返すことによってどんどん理想の歯並びに近付けてゆく治療法です。
マウスピース矯正の中でも歯の移動方法など独自のノウハウを持ち適応範囲が最も広いシステムがインビザライン矯正システムです。
(ブラケットの見た目が気になる、結婚式などを控えている方、10代の方など部活動で激しい運動をする、また吹奏楽などの楽器演奏をする方にもおすすめできます。)
iTero について
当院では2017年10月に青森県で最初にiTero Element(最新の3Dスキャナー)を導入し、従来のシリコーン印象よりも正確で快適な型取りを行います。
採取した歯型はデータとして技工所に送ることができるため、アメリカの技工所にマウスピースを発注するのに輸送時間がかからず、今日撮った歯型を今日中にアメリカの技工所に発注することができます。
またデジタルデータで保存された歯型は治療の途中で撮った歯型とコンピュータ上で重ね合わせることもでき、どの歯がどの程度移動しているのか正確に知ることができます。
インビザラインのメリットは?
1 目立たない
透明なマウスピースをはめるだけの治療ですので目立たず、マウスピースを装着した状態で人と会話をしても相手に気づかれることはほとんどありません。
営業や接客などの人と向かい合ってお話をするお仕事の方に特にお勧めの治療方です。
2 取り外し可能
食事の時は取り外して食べられるので食べ物の味や食感を損なわずに食事を楽しんでいただけます。食後はワイヤー矯正のように邪魔になるものがなく、今まで通り歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って歯磨きをして頂くことができます。
(ワイヤー矯正の場合、歯磨きが難しくうまくお手入れができないと、器具の周りに虫歯ができてしまうことがあります。)
3 痛みや違和感が少ない
矯正治療では歯を動かすことによって痛みを感じることがありますが、一般的なワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方が痛みが少ないと言われています。
またブラケットを装着するワイヤー矯正の治療時に頻繁に見られる口内炎もマウスピース矯正であればほとんど起こりません。4 治療のゴールが見える
少しずつ理想の歯並びに近付けたマウスピースに交換してゆく治療であるマウスピース矯正の場合、型取りをして作成した数枚のマウスピースを使用したら再度型取りをして、また数枚のマウスピースを作成することをくりかえして歯並びを整えて行きます。
インビザライン矯正の特徴は治療前の歯型を元にコンピューター上で理想の歯並びを作成し、治療のゴールや期間を設定すます。微調整をくりかえし治療のゴールが決まったらゴールまで全てのマウスピースを一度に作成して治療に入ることです。
このため治療が始める前に患者様もコンピューター上の3D画像で治療のゴールを見ることができます。
5 金属アレルギーの心配がない
マウスピース矯正は金属のブラケットやワイヤーを使いませんので、金属アレルギーの心配がありません。(稀に一部金属を使用する場合がありますが、使用する場合は事前に相談いたします)
6 虫歯予防にも利用できる
寝る時に矯正用のマウスピースの中にフッ化物ジェルを入れて寝ていただけば普通フッ素を塗るよりも虫歯予防の効果が高まります。
7 ホワイトニングにも利用できる
寝る時にホワイトニングジェルを入れていただければ矯正治療を行いながらホワイトニングを行うこともできます。
※ 虫歯予防とホワイトニングは同時に行うことはできません。先にホワイトニングを行い希望の白さになったらフッ素を使って歯質強化することをお勧めします。
インビザラインのデメリットは?
1 マウスピースの装着時間を守らないと歯が動かない
クリニックでワイヤー、ブラケットを装着したら次回クリニックを受診するまで自分では何もしないワイヤー矯正と違い、取り外し式のマウスピースを次々に交換して理想の歯並びに変えてゆく治療ですので、食事や歯ブラシの時は外して洗浄をし、1日に20時間以上装着しないと歯が計画通りに移動せず治療の失敗に繋がります。
ご自身で規定時間マウスピースを入れる自信の無い方にはおすすめできません。
2 治療できないケースがある
患者様の歯並びやお口の状態によっては、インビザラインでは治療できないことがあります。インビザライン矯正には、従来の矯正とは異なる特有の知識と技術が必要ですが、知識や経験の浅い歯科医が無理な治療計画を立てて失敗するケースも出ているようです。
治療計画を立てるドクターによって、インビザラインの効果や治療結果には大きな差が出ます。途中で転院はできませんので、インビザラインで失敗しないためにも、医院選びはとても重要です。
薬事承認について
インビザラインは、アメリカのアラインテクノロジー社より提供されている、カスタムメイドの矯正装置で、これまで世界80か国以上で400万人以上の治療実績があります。(2016年10月現在)
インビザライン・システムは、FDA(アメリカ食品医薬品局)の医療機器として認証を受けているマウスピース装置で、ISOを取得している最新の工場で製造されています。
日本において、インビザラインを含む国内外のすべてのカスタムメイドのマウスピース型矯正歯科装置は、それぞれの患者様ごとに作成している装置で、市場流通性がないことから、薬事法上の医療機器にも、歯科技工法上の矯正装置にも該当せず、医薬品副作用被害救済制度が適用されない場合があります。
マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)のマウスピース材料自体は日本の薬事認証を得ており、アレルギー等に関する安全性は確保されています。